夜蝶 Ⅱ



近くの公園まで移動したけど
あたしも五百蔵も喋らない。



重く暗くはないけど
長い沈黙には耐えられない。



愛・昴「「…あのさ!」」



愛「え?」



昴「先言って」



愛「別に何もないし…
  話しってなに?ってだけ。」



そう言うと五百蔵は
深いため息をついた。



そして低く少しかすれた声で
冷たくでも核心を持っている目で



言った。





< 119 / 364 >

この作品をシェア

pagetop