夜蝶 Ⅱ



愛「怖かったのかもしれないね…
  

  あたしがバカみたいに信じて
  勝手に勘違いして…


  1人で暴走して…


  ただのおまけがデシャバリ過ぎた。
  それだけのはなしだよ。」



あたしが独り言のように
ポソリと呟いた言葉を



五百蔵は真剣に聞いていた。



だから…



ホッペを流れる
暖かい水に気付かないふりをした。



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