夜蝶 Ⅱ



昴「ちゃんと考えてみろよ…。
  旧森山組を戦争に連れてきた訳を…
  それに…


  お前の耳でも聞いただろう?


  都田優希が返してもらうぞって
  俺の前で言っていたのを…

  お前は必要とされないから
  消えたんじゃない。


  きっと信じることや一緒にいること
  それが怖くなったんじゃないのか?」



その言葉にハッとした。



あたし、みんなのこと信じてなかった。



助けてくれるはずがないんだって
意味のない自問自答を繰り返して…


何度も何度も繰り返して…


最終的に勝手に思い込んでた
だけだったんだよ…



< 137 / 364 >

この作品をシェア

pagetop