夜蝶 Ⅱ



父「死ぬなよ?」



愛「え?」



父「ずっとお前が勘違いして
  自分自身を憎んで…
  
  復讐することで
  自分の罪から逃げようとしてた。
 
  復讐が終われば逃げれないから
  死のうとしていた。

  可哀想な子だったんだ。」


父さんは“だった”を
わざと強調して言った。



愛「だった?」



父「あぁ。
  
  今は仲間がいっぱいいる。
  もう可哀想な子じゃないんだ。

  それに誤解も解けてさ。」



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