夜蝶 Ⅱ



昴「…一か八か……だな…」



女「どれくらいでこれそうですか?」



昴「あのメモに書いてた
  まだ会えない相手につけられてる…

  どうにか巻いてすぐ行きます。」



確かここを曲がったところに
抜け道の路地があったはずだ……。



そこを抜ければ
病院への近道になる。



女「巻けなかった時…
  もしも手を尽くしても
  駄目だった時…

  あなたはいいんですか?」



昴「絶対に行く。
  それに…あいつは死なねぇよ」




そう言って電話を切った。



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