夜蝶 Ⅱ


愛「あたし…生死をさまよった時、
皆に会わないとって思った。

それじゃなきゃ死ねないって…」


かすれた声で『うん』って言う皆
あたしは構わずに続けた。


愛「そして今、久しぶりに皆に会って
やっぱりここにいて一緒に笑いたいって

本当にそう思った。

わがままだけど…
一緒に居てもいいかな?」


涙でぐちゃぐちゃになった顔で
皆を見ると皆も泣いていた。


そして…


優「いいに決まってるだろ…
逆に…もういなくならないでくれ…」


抱きしめられ耳もとでそう言われ
あたしは足の力が抜けて


崩れ落ちた。


それを支えてくれたのは
やっぱり優希だった…。


<愛美side end>



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