夜蝶 Ⅱ



愛「そして…。


  龍雅のお母さんがしたことの
  トラウマで龍雅は
  女の人を恨んでるんだよね?」



俺はその言葉に素直にうなずいた。



愛「でも…今、萌愛さんのこと
  怖い?恨んでるの?」



龍「んな訳ないだろ…。
  萌愛は俺にとって特別な女だ。」



愛「じゃあそれでいいんじゃないかな?
  あたしは何十人、何百人
  特別な人ができるより、

  
  たった1人、特別な人が出来たら
  それで幸せだと思う。


  少しずつ自分の世界を
  広げていけたらいいんじゃない?」




  
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