バース(アイシテルside伸也)

「今日は特別だぞ」



「いいの?」



猛の顔にパーッと笑顔が広がる。



「その代り、何か教えてくれよ。猛が口を開かなきゃ力になれねぇだろ」



「わかった」



猛はパタパタと走りながら、楽しそうに手伝いをしていた。



きっとコイツはもう大丈夫。



俺の中でそんな確信があった。



猛はきっと沢山の辛い事を乗り越えてきた。



だから、もう大丈夫。



俺がこの手で守ってやるよ。

< 112 / 355 >

この作品をシェア

pagetop