バース(アイシテルside伸也)
「ありがとうございます」
「いきなりどうした?具合でも悪いのか?」
あんな風に倒れられたら、何か病気を持っているのではないのかと心配になる。
「ちょっと体が動かなくなって」
「理由は?」
「…………」
突然、下を向き言葉を発しなくなった亜美。
「わかってるなら言え。病気か?」
「病気とかじゃありません」
「じゃあ、なんだ」
「…………」
「あの日のことに関係してるのか?」
俺の言葉に亜美はビクンと体を反応させる。
そして、見る見るうちに青ざめていく顔色。