バース(アイシテルside伸也)
青くなった口元が目に入った瞬間、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
亜美はまだ少し視点が合わない瞳でこちらを見つめる。
「亜美」
名前を呼ぶとパーッと表情が明るくなる亜美を見ると尚更胸が痛い。
「悪かった」
「大丈夫」
「猛は?」
「病院」
「そっか、喉渇いた」
「待ってろ」
いつもと変わらない態度に俺は安心する。
亜美がどんな態度でいようと俺が傷つけた事に変わりはないが……