バース(アイシテルside伸也)
電話を切った俺はすぐさまホテルの中に入り、非常階段で亜美のいる部屋へと向かう。
部屋に向かうまでに見張りの奴らが何人も道を塞ごうとする。
「めんどくせぇな!!」
一撃で仕留めているとはいえ、人数が多くてなかなか前に進めねぇ。
やっと部屋の中へと入ったけれど、亜美の姿も桐藤の姿もない。
一足遅かったか……
そう項垂れた瞬間、バスルームのほうから話し声が聞こえてくる。