バース(アイシテルside伸也)
「怖くないか?」
「うん」
「そんな顔するな。理性がぶっ飛ぶ」
「いいよ。私、怖くない」
「怖くなったら言えよ。言われても止められる自信ねぇけど」
俺はこんな形で亜美と重なる事を求めていたわけじゃない。
俺の我慢の限界で亜美に怖い思いはさせたくないと決めていたはずなのに……
この時、すべてを俺の物にしたいって気持ちが抑えられなかった。
Tシャツを脱ぐだけで、顔を赤らめる亜美。
「こんなんで赤くなるな」
俺を挑発しているような仕草。
亜美。
悪い。
心の中で何度もそう呟きながら俺は手を進めていく。