バース(アイシテルside伸也)
「一つだけ条件がある」
そう言ってレイカは立ち上がり、ベッドに腰掛けていた俺の膝の上に跨ってきた。
「条件を言え」
「シンに協力している間、私の言うとおりにして。私が抱いて欲しいときには必ず抱いて。簡単でしょ」
そう言うとレイカは俺の唇に自分の唇を重ね、背中に手を回した。
亜美のことが頭を過ぎったけれど、俺にはもうレイカを頼るしかない。
そうしなければ亜美を守れないんだ。
俺はレイカのドレスを脱がせ、ベッドに体を沈めた。
こんなにも綺麗な女を抱いているのに……
何度も体を重ねた仲なのに……
今では吐き気がしそうなくらい、体がレイカを拒絶している。
それでも俺は手を止めはしなかった。
亜美を守るため……
そう自分に言い聞かせて。