バース(アイシテルside伸也)

こたぁのナビで亜美の男の元へと到着した。



車に乗り込んできたのは……



俺と同じ色の髪をし、俺と同じ香水をつけた男。



顔立ちは綺麗で、背もすらりと高い。



何よりも驚いたのは……



俺を見たときの鋭い目付き。



憎しみの溢れるその瞳は尋常ではなかった。



ただ、俺が亜美の昔の男だから、そんな理由からとは感じ取れないほどの鋭い目付き。



「祐です」



「おう、わざわざ悪いな」



言葉にもどこか棘がある祐を乗せて俺達は亜美の家へと向かう。


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