バース(アイシテルside伸也)

だから、俺も真剣に佑と向き合った。



「俺は傷つけた沢山の奴全員に償うことなんてできねぇ。俺の命は一つしかないからな。その代わり、亜美のことだけは守り抜く。俺の勝手な自己満足かもしれねぇけど、俺は亜美を守り抜くって決めたんだ」



祐はこんな俺にしがみ付き、声をあげて泣いた。



そして、「許してください」と頭を下げた。



こうして謝らなければいけないのは俺のほうなのに……

< 289 / 355 >

この作品をシェア

pagetop