バース(アイシテルside伸也)

「私、伸也さんたちに出会って沢山の事を知った。沢山の事を経験した」



「あぁ」



「その中で思ったの。無力な私がどうやって大切な人を守れるのかって」



「あぁ」



「世の中の事を知ることだって思ったの。だから、単純かもしれないけど、法律からかなって」



真剣に俺を見つめながら、話し続ける亜美は話しが終わった途端に顔を赤くする。



可愛くて思わず、抱き締めたくなったが、亜美は再び口を開いた。

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