バース(アイシテルside伸也)
溜まり場に通い、レイカを抱く。
それを繰り返していた俺だったけど、それだけでは満足できなかった。
イライラした感情はおさまることはなかったし、怒り以外の感情を感じることもなかった。
だから、毎日のように街に繰り出しては喧嘩を続ける。
この街に来た当初はやられることも多かったけど、喧嘩を重ねるうちに腕が上がっていった。
喧嘩が強くなるのは場数を踏むことがかなり重要になってくる。
一年間、毎日と言っていいほど、喧嘩をしていた俺は確実に強くなっていった。
そして、その強さは街に広まり、俺に手出ししてくる奴が少なくなる。
遼が口うるさくやめろと言っていた、そっち系の人さえも俺に一目置くようになってしまった。