バース(アイシテルside伸也)
優しく笑うレイカに恐怖すら感じた。
見かけは美しく綺麗だけれど、レイカの心は黒く汚いものに支配されている。
レイカに近づくたびに、その闇に俺は飲み込まれてしまいそうになる。
「シン、もっと強くなって……」
俺が返事をする前にレイカの手が俺の頬に添えられ唇が重ねられた。
俺はレイカのこの冷たい手に触れられると理性を失ってしまう。
俺の中にあいた大きな穴を埋めたくて、がむしゃらにレイカを抱いた。
細くて真っ白なレイカの体がいっそ壊れてしまえばいい。
俺の手によって、その綺麗な器すべてぶっ壊してしまいたい。