バース(アイシテルside伸也)
俺は康さんに言われた言葉を何度も思い出しては考えていた。
でも、一向にわからないままの俺に遼からの知らせが来た。
「康さんが死んだ……」
俺の家のドアを開けた瞬間、涙でグチャグチャの遼がボソリと呟く。
「はっ?!」
「康さんが……」
そのまま泣き崩れた遼の胸ぐらを掴み、立ち上がらせた。
「ふざけたこと言ってんじゃねーよ!!」
「……っう……ヒック……」
「おい!!遼!!何とか言え!!康さんが死ぬはず……」