バース(アイシテルside伸也)
遼の言ってたとおり、マンションの前には沢山のヤロウ共が集まっていた。
みんな肩を寄せ合うように小さくなって……
「今開ける」
俺が入り口へ行くと
「ずっといていいのか?」
「友達も連れてきていいか?」
「俺金ないぞ」
沢山の言葉が俺に向かって飛んできた。
「好きなだけいればいいし、誰を呼んだって構わない。ちなみにタダだ」
俺の言葉に静まり返っていた奴らがざわめき出す。