バース(アイシテルside伸也)


「聞いてくれ」



俺は考えを伝えるために各部屋を回った。



俺が喋り出すと静まり返る部屋の中。



「さっき言ったように、金を取るつもりはない。誰を呼んでもいつまでいてもいい。そのかわり一つだけ約束して欲しいことがある」



俺は一人一人の顔を見ながら話を続けた。



「中学までの奴手をあげろ」



俺の言葉にパラパラと手が上がった。



「学校には必ず行け。サボることは許さない」



「えっ?!」とか「いきなりなんだよ」とかざわめき出す。



「そして、中学以上の奴。高校に進学するか就職するか考えろ。俺もこれから働き口を探す。だから一緒に探すぞ」


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