私が俺で、俺が私!?
「今度はなに??どうしたの」

「ねぇ、あそこにいるのって勇真じゃない?」

「えっ!?」

私は、急いで後ろを向くと目を疑った。



店の入り口付近に勇真と彩が手を繋いでいた。

幸い私たちが座っている席は、店の奥なのであの二人に気づかれていない。

「勇真が別れるって言ってたんだよね??」

「う、うん………」

「じゃぁ、何で手繋いでるんだろう??」

「わ、分かんない」

私は、呆然としてしまった。




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