私が俺で、俺が私!?
それは、全部の点数が80点以上だったからだ。

「えっ、すご!!」

「だろー」


「ていうか何で嘘ついたの??」


「俺、嘘ついてねぇし。里沙が勝手に勘違いしただけだろ??」


「ま、まあ………確かにそうだけど………」

私は、恥ずかしくなって照れた。

「里沙は、どうだったんだよ?」


「私だって頑張ったよ。まあ、勇真程じゃないけどね……」

そう言いながら、勇真にテスト用紙を渡した。



勇真は、私の点数を見た。

「お前、頑張ったじゃん!!俺ほどじゃないけどな」


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