【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
想い*
「傘ねぇんだろ?」
そう言って私の肩を抱き寄せ蓮のさす傘の中に入った。
ドキドキと大きくなる鼓動音。
もう、顔の熱が上がりすぎて
熱くて、ふらふらしそうだった。
ジャージを着た蓮の首にはキラッと光るネックレスがあった。
蓮がアクセサリーをつけているのを今初めて知った。
もうすぐ確か蓮の誕生日。
12/20日。
あと1週間後。
蓮にプレゼントあげようかな………
あ、でも、蓮私にもらっても嬉しくないかな………
「……あ…優愛?」
誕生日プレゼントのことを考えていたから、
体がビクッとなった。
「あ、ご、ごめん……」
私は咄嗟に蓮に謝り俯いた。