【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~




「いや、謝んなよ?てか優愛、
俺に話あんじゃなかったっけ?」


そう言われて思い出した。


「あ、そうだ……」

「忘れてたのかよ……ふはは」


蓮はそう言って笑い出した。


「わ、笑わないで……」

「悪いっ。で、話って?」


と蓮が言うと同時に私の家に着いた。


「あ、えっと……」


門の前でテンパる私を見てまた蓮が笑った。


「ちょっ…笑わないでよ……」


どうしよう…
告うなら今チャンスだけど………


よし。


「あ、あのね………」


私が言おうと決心した時だった。


――ガチャ



玄関の扉がお父さんの手によって開けられた。



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