【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「私の4年間……?」
「あぁ。俺と離れていた時のお前。……優愛が知りたい。」
蓮……。
私はここ4年の話をしようと、
近くの空き地まで歩いてきた。
「…あそこに座るか。」
蓮はベンチを指さしながらそう言い、座った。
私も蓮に続いて隣に座った。
「……話すね。私の4年間………」
―――――……………
4年前、蓮が転校していってから、
私の心は闇に包まれたみたいに笑えなくなった。
それから私は家族に当たるようになった。
蓮に告白されて、
恥ずかしくて逃げちゃった事、
そのまま、蓮が転校しちゃって、後悔しまくった。
でも、いつ会えるかなんて分かんなかったし、
他の人を好きになることなんてなかった。
そして中学1年の時―――