【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
と、蓮に話した。
「…お、おばさん死んだのか……」
という言葉が話し終わりの蓮の一言だった。
そりゃそうだ………。
蓮が、家に遊びに来た時はいつもお母さんに挨拶してた。
とっても笑顔で。
蓮はお母さんの事好きだったし、
お母さんも蓮が好きだった。
あまりにもショックだったのだろう………
「…うん…」
「ごめんな。俺……何も知らなくて。」
「何言ってんの?知らないから教えてって
言ったの蓮じゃん。」
私が、そう言うと蓮は、「そうだったな」と
切なそうに笑った。
切ない顔の理由は
私のお母さんが亡くなったことに対してだろう………