【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
家に帰ってからもなんで逃げたのかと
自分を責めた。
でも、
“恥ずかしかったから”という言い訳しか思い浮かばなくて……
蓮の事はきっと、いや、絶対。
出会ったころから“好き”だったと思う。
だから好きだって言われることに対して
嫌なわけなんてなかった。
なのに私は何も答えないまま、
――――逃げてしまった……
「私の……バカ……」
泣いた……
そしてその時は雨が降ってた――