【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~




こんな風に考えてしまう自分が嫌いだ。


大嫌いだ………


~♪~♪~


そんな時携帯が鳴った。


ディスプレイには【蓮】の文字が。

蓮からの電話だった。


「もしもし?」

『優愛か?』

「私の携帯だから…」

『あ、そうだな。あ、今家に着いたから。』

「連絡してくれてありがと…」

『優愛大丈夫か?』


蓮は、私の心を読んでいるのかのように
言って欲しかった言葉をかけてくれた。


「大丈夫……」


大丈夫じゃないなんて言えるわけない。
蓮の事だからまた家に来そうだし……


『そか。じゃあ、おやすみ。』

「うん。おやすみ」

『また明日な。』


そう言って蓮が電話を切った。


蓮………信じきれなくてごめんね。

弱くてごめんね………


でも、好きな気持ちは4年間変わらなかったよ。


そして、これからも変わらないよ。


< 122 / 287 >

この作品をシェア

pagetop