【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
こんな風に考えてしまう自分が嫌いだ。
大嫌いだ………
~♪~♪~
そんな時携帯が鳴った。
ディスプレイには【蓮】の文字が。
蓮からの電話だった。
「もしもし?」
『優愛か?』
「私の携帯だから…」
『あ、そうだな。あ、今家に着いたから。』
「連絡してくれてありがと…」
『優愛大丈夫か?』
蓮は、私の心を読んでいるのかのように
言って欲しかった言葉をかけてくれた。
「大丈夫……」
大丈夫じゃないなんて言えるわけない。
蓮の事だからまた家に来そうだし……
『そか。じゃあ、おやすみ。』
「うん。おやすみ」
『また明日な。』
そう言って蓮が電話を切った。
蓮………信じきれなくてごめんね。
弱くてごめんね………
でも、好きな気持ちは4年間変わらなかったよ。
そして、これからも変わらないよ。