【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
結局私たちは保健室に向かう事なく、
教室に戻った。
教室に戻ると、潤くんと桃菜だけ残っていた。
みんなは帰ったみたいだった。
「2人でイチャイチャしてたのかー?」
と冷やかす潤くんの頭を蓮が叩いた。
「…なわけ無いだろっ!!」
そう言いながら。
桃菜の元に駆け寄った私も桃菜に冷やかされた。
「ははーん。優愛、チューしたね?今!」
と。
私の顔は多分赤面してる。
「………っ」
「いいじゃん!ラブラブっ!!」
そう言って私を肘で突いた。
「あ、ほら、今日は早瀬くんの誕生日なんでしょ?
お祝いしてやんな!」
そう言い、私を蓮に向かって押した。
バランスを崩した私は蓮に支えられ、
また2人はニヤニヤした目で見つめてきた。