【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
蓮…カッコイイよ…もう。
さっきはワクワクして落ち着かなかった体が
今はドキドキして落ち着かない。
「行くか?」
「うん……」
「あ、おじさんは?」
蓮がお父さんをきにしているみたいで………
「リビングに居るよ?あ、怒ってないから!」
「そっか。じゃあ……おじさんっ!!優愛をお借りします。」
そう玄関から叫んだ。
「おう。行ってらっしゃい。」
とリビングからこもった声が聞こえた。
その言葉で私と蓮は顔を見合わせ微笑んだ。
「行ってきます!!お父さん!とお母さん!」
私はそう言って家を出た。
「ん。」
蓮はそう言いながら私の手を握った。
こんなに寒いというのに、蓮の手はとても暖かかった。