【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
しばらく歩いて私の家の最寄り駅に着いた。
「はい。切符。」
蓮は前もって切符まで用意してくれていた。
それを受け取り、改札を抜けた。
また、手を繋いで、
私たちが乗る電車の所まで歩いた。
「しんどくない?」
と心配してくれる蓮。
「うん。平気だよっ!!」
そして、3番線に着き、来ていた電車に乗り込んだ。
指定席だったから、
番号の書かれている席に座った。
「寝てていいかんな。」
と、私の肩に手を回し頭を蓮の肩に倒してくれた。
「あ、ありがと……」
ドキドキと高鳴る胸を押さえながら目を瞑った。