【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
優愛、無防備過ぎんだろ………
俺、男だぞ。
優愛…………
俺は、抑えが効かなくなって、
優愛にキスをした。
それでも起きない優愛。
「はは……マジで…無防備だな。お前……」
俺は小さく笑った。
そして、優愛の肩に回した手で優愛の頭を撫でた。
サラサラの髪の毛が俺の指に絡まる。
「ごめんな。優愛……」
そう呟いた時もまた、俺のカバンの中のケータイに
何通ものメールが届いていたのを俺は
――――全部無視をした。
*sideend