【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
《〇〇駅~〇〇駅~》
車内放送が流れ、蓮は上にあげた荷物を下ろしてくれた。
「ありがと…」
電車が停車すると、
私の手をまた握ってホームに足を踏み入れた。
「あ、優愛。腹減ってねぇか?」
「え?うん。そうだね、なんか食べよっか!」
という事で私たちは食べるところを目指して
歩き始めた。
「何食べる?」
「うーんそうだなー……蓮は何食べたい?」
「俺は、お好み焼きが食べたい」
「じゃあ、お好み焼き屋さん行こっ!」
私は、繋いだままの蓮の手を強く握って走りだした。
「あ、おいっ!優愛っ」
蓮の慌てた声に私は微笑んだ。