【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
お好み焼き屋に到着した私たちは躊躇いなく入る。
「いらっしゃーい」
と元気なおじさんたちの声が聞こえた。
「二人かい?好きなところに座って!」
そう言われて私たちは
焼いている姿がよく見えるカウンター席に座った。
「君ら若いね」
と店長さんらしきおじさんに聞かれた。
「…ありがとうございます。」
蓮は戸惑いつつも答えていた。
「あ、の豚玉と、優愛どうする?」
「私は、明太チーズ」
「あいよ。」
そのおじさんに注文すると
おじさんは目の前でお好み焼きを焼いてくれた。
「美味しそうだね蓮。」
「だな。」
食べるのが待ち遠しいくらい
いい匂いが漂う。