【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「行くよ!!」
おじさんが私たちにそう声をかけたと思ったら、
勢い良くひっくり返した。
「わぁっ凄いっ!」
私は凄く、夢中でお好み焼きが出来るのを見ていた。
「ね、蓮!……蓮?どうかしたの?」
蓮に話を振ると、必ずケータイを見ている蓮。
「あ、いや、なんもないよ。時間見ただけだから。」
「そっか……ね、見て見てもう蓮の出来たよ!」
私の声と同時におじさんが蓮の前にお皿を出した。
「じゃあ次は明太チーズだね?」
そう聞かれ私は、笑顔で頷いた。
「蓮食べていいよ!」
私がそう言うとニコッと微笑んで
「いただきます。」と食べ始めた。