【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「優愛も食うか?」
と……
私は、少し迷ったけどうんと頷いた。
「はい。じゃあ、あーん。」
そう言う蓮の方を向いて口を軽く開けた。
「優愛、もっと開けないと入んねぇよ?」
とちょっと、いたずらっぽく笑う蓮。
「ほらあーん。」
「……あ、あー」
「よく出来ました。」
そう言って、またニヤッと笑った。
その顔を気にしながら「お、美味しいっ!!」と叫んだ。
「ふっ…」
「ちょ!なんで笑うのっ!?」
「必死すぎて笑えた……ふはは」
蓮はお腹を抱えて笑い出した。
必死って……
当たり前でしょ?
恥ずかしいんだから……