【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
―――コンコン……
優愛の髪の毛をそっと撫でていると
俺らの部屋の扉のノック音が聞こえた。
「はい……!」
立ち上がり、歩きながらそう言うと、
「あの、夕飯はあと一時間後となっておりますので」
「あ、わかりました。わざわざどうも………」
俺はそう答えてまた優愛の元へ戻った。
「あと一時間で飯だぜ?優愛……」
俺は囁くように優愛に向かって言葉を発した。
「……ん………」
優愛は俺の言葉に返事するように寝返りを打った。
マジで可愛いな……
でも、ごめんな。
約束したのに……………
*sideend