【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「優愛……起きろよ」
体を揺すりながら私の名前を呼ぶ蓮。
「あっ!!!」
私はびっくりして飛び起きた。
私の体には布団がかけられていた。
「も、もしかして、私……」
「ふっ……ずっと寝てたよ」
わわっ!!は、恥ずかしいっ!!
私は自分で、恥ずかしさで顔が茹でダコの様に
赤くなったのが分かった。
「何百面相してんだよ。」
と、目に涙を浮かべながらケラケラと笑い始める蓮。
「わ、笑わないでよ………」
私は笑われたことでもっと恥ずかしくなり
俯いて自分の顔を両手で覆った。
「悪い悪い…隠すなよ……優愛」
そう甘く囁いた蓮は私の両手首を掴み、
私の体を押し倒した。