【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「ちょ……蓮……??」
私は戸惑いを隠せず、蓮から顔を逸らした。
「顔逸らすな」
そう、呟いたと思ったら私の唇は塞がれていた……
「んんっ…!!」
とても甘い、甘いキス………
「はぁ………そんな顔すんじゃねえよ。」
唇が離れたと同時に蓮がそう言って私を抱きしめた。
「え?」
「止まんなくなんだろうよ。」
ドキッ………
蓮…………
「いや、もう終わり。終わらねぇとヤベェ……」
そう言って立ち上がり、
私に「晩飯食いに行くぞ」と声をかけた。
私はまだ唇に甘い感覚を覚えたまま
「う、うん」と答え、立ち上がった。