【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
手*
「うわぁっ……!おいしーっ!!」
蓮に連れられ、夕飯を食べに来た。
この旅館の夕飯はバイキングで、
好きなものを好きなだけ食べられるっ!!
そう思ったら食べるのが楽しくって、
ついついたくさん食べちゃう……
「ふはっ!お前…ゆっくり食えよ」
そう言いながら私の口元を触る蓮。
私は蓮の行動にポカンとしてしまった。
「……っ!!!」
も、もしかして漫画とかでよくある
“口元に付いたご飯を取って食べる”というヤツかっ!!
そう理解した私は恥ずかしくて、
蓮から顔を逸らした。
「優愛、ちゃんと上手に食えよ。」
そう言って、ふっと笑った蓮。
「……わ…笑わないでっ!!」
穴があったら入りたい…………
そんなこんなで、夕飯は終了した。