【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「なんだよ、お前らもうできてんのか?」
「いいんじゃねえの?モテ女とモテ男カップル!!ヒューヒュー!!」
そう言ってクラスのみんなは私たちをひやかす。
「止めろって……俺は。優愛なんか好きじゃねえよ。」
チクッと胸に何かが刺さった感覚だった。
「ただ少し特別なだけだ。俺らは幼なじみなんだよ!」
“幼なじみ”
4年前に好きだったからって今好きだとは決まってないじゃん。
私のバカだよ……
「そ、そうだよ。そうに決まってるじゃない。
私が忘れられなかった人は蓮じゃない。」
あぁあ。言ってしまった。