【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「気をつけろよ?優愛。」
「あ、うん。ごめん」
私は、すぐに自分の力で立ち上がり、
出口の方向に歩き出した。
そして、出口を出れば次のショーを
見ようと並んでいる人でいっぱいだった。
そう言えば今日はクリスマス。
カップルが多いのはクリスマスだからか………
と、思っていると
「俺らもカップルだろ?」
そう蓮が私の耳元で囁いた。
え。今、私、声に出してた!?
「ほら、クリスマス楽しもうぜ。優愛。」
そう言って、私の腕を掴み走りだした。
私の腕を掴み走っている蓮は凄く爽やかで、
かっこよくて。
本当に私の彼氏なのかと思ってしまうほどだ。