【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~



「電車が来たら寝ればいいよ。」

「うん、ありがとうっ。」


蓮は私にそう言ってくれた。


そして、しばらくすると電車がホームに入ってきた。


私達は電車に乗り込み、
今度は指定席じゃなかったから、
普通に座れるところを探し座った。


出発するなり窓一面の海が広がった。

海を背景に雪が降る絵のようで。


凄く幻想的だった。



――ガタンゴトン


と規則正しい揺れが眠気を誘った。


そして、知らない間に私は、

夢の世界へと引きこまれてしまった。


< 190 / 287 >

この作品をシェア

pagetop