【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「2日間ありがとうございました。」
蓮は私を家に送ってくれて、
そのまま、出てきたお父さんに頭を下げた。
「楽しかったか?優愛。」
お父さんが私にそう聞いた。
私は迷わず、
「とっても楽しかったよ。」
と答えるとお父さんは、
「それなら良かったな。」
と笑ってくれた。
すると蓮も笑顔になった。
「蓮くん、夕飯食べて行くかい?」
「あ、はい。お言葉に甘えます。」
そうして、私達はお父さんの手料理を食べ、
蓮は帰っていった。
「優愛。楽しかったんだな。良かったな。」
唐突にお父さんが聞いてきた。
「うん。とても楽しかったんだよ?
今日行ったイルカショーがね……?」
私は、お父さんに2日間の出来事を事細かく話した。