【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「そしてね……?」
私が蓮にもらったキーホルダーを見せようとした時、
お父さんは私の隣で寝息を立てていた。
「もぅ。こんなところで寝ると風邪引くよ?」
私は、そう言いながらも
お父さんの寝室から毛布を取ってきて、
お父さんに掛けた。
「おやすみ。」
そう呟き、リビングの電気を消して
自分の部屋に向かった。
部屋に入るなりベッドに仰向けに寝転んだ。
そして、もらったキーホルダーを
握りしめ、眠りについた。