【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
それからお昼が終わりまたテストが行われた。
前に座る桃菜は頭を抱えて唸っている様子。
私は後ろから桃菜を応援した。
“頑張れ頑張れ”と。
「後ろから集めろ。」
そう、担当の先生が促したので、
私は立ち上がり列のテストを集めた。
集めるとき桃菜の顔を見ると
安心したような、
ホッとしているような顔で、私は少し安心した。
「では、これで今日は終わりです。」
そう言って、教室を出て行った先生。
テストが終わりクラスのみんなに笑顔が戻った。