【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「おーい!!!お前らー!行くぞーっ!!」
と校舎内に先についていた潤くんが私と桃菜に叫ぶ。
「うん!!行くー!!!」
桃菜は私の手を引いて走った。
「はぁぁ………ちょっもも、な…」
私は桃菜の速さに息が切れた。
「大丈夫か?優愛…」
そう、私の背中をさすってくれる蓮。
「あ、ありがと。大丈夫……。」
「そうか。」
そう言った蓮の腰を肘で突く潤くん。
私の頭には“?”が植え付けられた。
「言えよ。蓮。」
「わ、わあってる…」
少し悲しそうな表情をする蓮。
どうしたんだろう………