【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
そして、1時間目終わりの休憩に、
まだ優愛が屋上にいると信じて向かった。
すると姫井と2人でなにか話している優愛。
姫井は転校してきた俺でも知っているくらい
男女両方に好かれているヤツ。
でも、俺はそうは思わないんだけど………
なんて思っていると俺は無意識に優愛の名前を呼んでいた。
「あ、れん………」
「あ!!!蓮くーんっ!!!」
優愛が俺の名前を呼ぶのを遮って、
姫井が俺の名前を呼んだ。
「悪いな姫井。俺は優愛に話があるんだ。」
「ええ!今から優愛ちゃんに
校舎案内してもらう約束したんだよね!!
優愛ちゃん!!」
と姫井の後ろにいる優愛に声をかける姫井。
「え、あ、うん……」
ん?歯切れ悪ぃーな。
「という事だから、また後で!!」
そう言って、優愛の手を掴み走って
俺の横をすり抜けていった。
……優愛…?
今…なんて言った?