【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
姫井さんに手を掴まれながら
どこかにつれていかれてしまった。
どこに連れて行かれるのかと、
考えるよりも掴まれた腕が痛くて考えられなかった。
そして、しばらく走り続けた私たちの足は止まった。
「ミ、ミユちゃん…?」
ミユちゃんに連れて来られたのは
校舎の裏。
そこに居た3人の女の子の目で
わたしはなんか嫌な予感がした。
「ね。優愛ちゃん。
悪いようにはしないから、蓮くんをミユにくれない??」
そう優しく言ってくるミユちゃん。
でも、顔は優しくなくて、
凄く怖い顔をしていた。
そして、私は校舎の壁に押し当てられてしまった。
「ね、くれない??」
今さっき友達宣言したのに、
いきなり!?
展開が早くて頭が付いて行かなかった。